<講演内容 素早く通訳>

平成17年8月29日 岡谷市民新聞より 引用

初のパソコン要約筆記が登場 市社会福祉大会

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 27日にカノラホールで開かれた岡谷市社会福祉大会で、初めてパソコン要約筆記通訳が行われ=写真=会場に設置されたスクリーンに活字が出された。  手話が分からない中途の聴覚障害者にとって、こういった大会や講演会に参加する時はOHPやプロジェクターなどで文字がスクリーンに映し出される、要約筆記通訳はなくてはならないもの。これまでも同様の大会や市社協福祉大会、講演会などでは手話通訳のほか、手書きによる要約筆記が大活躍していた。

 しかし、一口に要約筆記通訳といっても、それぞれ長所と短所があることから、内容などによって使い分ける必要がある。手書きによる要約筆記は、読みやすく、親しみが持て、お年寄りに好評。一方、パソコン要約筆記は、文字量が膨大な、大学の授業、IT関連の講座や講演会などに適しており、手書きの約3倍の情報量を提供できるのが長所。本年度から市社協でもパソコンによる要約筆記奉仕員養成講座を開設している。

 今回のパソコン要約筆記通訳は、市社協が塩尻市にあり、全国唯一のパソコン要約筆記のNPO法人である長野サマライズセンター(不破泰理事長)に依頼し、市内で初めて取り組んだ。

 この日の社会福祉大会では、式典は手書きの要約筆記、元NHKアナウンサーの吉川精一さんの講演はパソコン要約筆記が担当した。同センターから4人の女性が来場、2人1組になり、10分交代でチャットのソフトを改良した要約筆記専用ソフトを使い、講演内容を素早く打ち込み、スクリーンに映し出していた。